Q1.Wet膜厚とDry膜厚って何??
A1.Wet膜厚とはインク、塗料、塗工液を塗った直後、乾燥前の膜厚です。Dry膜厚は乾燥後溶剤、水分がなくなった固形分のみの膜厚になります。
例えばDry膜厚1μmのものを作成したい場合、Wet膜厚固形分濃度10%とすると10μm(No.5)になります。
Q2.バーコーターで塗工出来るWet膜厚範囲は?
A2.ワイヤーバーの場合は4μm~500μmです。セレクトローラー(ワイヤレスバー)の場合は1.5μm~可能です。
いずれも塗工液の液性によります。
Q3.バーコーターで塗工出来る粘度範囲は?
A3.具体的な粘度は定まっていませんが、バーコーターはワイヤー間の隙間の塗工液の塗工後にレベリング(平坦化)が起こることを利用しております。うまく塗工出来ればかなりの精度で簡単に塗工出来る手法です。
粘度が高くてもチキソ性があるサンプルや、乾燥が遅いものなど、レベリングが起こりにくい塗工液はアプリケーター(ギャップアプリケーター)をお勧めします。
Q4.ワイヤーバーNo.と膜厚の関係は?
A4.ワイヤーバーNo.(1/1000inch=ミル)の2倍がWet膜厚になります。
例)No.5(5ミル)=Wet膜厚10μm
※ご使用になる塗料・インキ・接着剤等の種類、粘度、固形分等の条件により、膜厚は変化します。
ワイヤーバーNo.5のWet膜厚が11.2μmとの表記を見たのですが…
はい、そのような計算もございます。ワイヤーの隙間の塗工液の転写率が100%とした場合です。
No.の2倍としているのは約80%の転写率とみなして計算しております。
Q5.ラインナップに載っていない特注バーコーターは購入できますか?
A5.もちろん可能です。Wet膜厚、塗工幅、全長、芯径をご指示ください。